カートン carton
紙器のこと。
カール curl
紙が本来的にもつ性質。湿気を吸収しやすく伸縮が大きいため、紙は流れ(目)にそって曲がろうとする。硬質紙、硬質板紙に最も多く、特殊加工された紙、とくに腰の弱い油吸湿度の大きいコート紙はカール癖がひどい。
カーフ calf
仔牛の皮をなめして作った革。表面は傷つきやすく羊革より弱いが、繊維組織が緻密。金箔押しによく引き立つので美術的な装飾製本に適している。
カーボン止め
複写伝票の台紙の上に入れてある見返し様の遊び紙。
改装本
いったん配本したものをカバーを付け替えたり、天地、小口にグラインダーをかけたりして、配本しなおすこともある。
改良綴じ
洋紙を用い小口も一般用の洋式製本と同様にペラ状だが、表紙と背の綴じ方だけが和本様式である。
返し折り
ページ折りでは、16ページ以上の折りの時、普通は回し折りで3度折りまで仕上げる。途中で中に裏にかえして折ることをいう。
(表紙の)鏡
表紙の平の部分に、ツブシの空押しをしたもの。または和本チツ(帙)の一種。中覆いのひらの部分に貼って鏡のような体裁にしたもの。鏡判、かがみ帙ともいう。
(革の)鏡
馬の臀部(パット)の皮。
かがり糸 sewing thread
かがり機械に用いる糸は糸切れの少ないナイロン糸を用いることが多い。糸の太さは数字の若い番手より数の多い番手ほど細くなる。ナイロン糸の番手は1デニール(deniel)長さ450m重さ0.05g単位で番手毎に糸の本数を増やし、これを束ねて縒糸して紡糸する。
かがり綴じ
製本で折丁を綴じること。糸綴じと同じ。
隠し丁付け
和本仕立てのとき、綴じしろの名かに隠してしまうように付けた丁付け(ノンブル)。捨て丁である。
隠しノンブル blind folio
小口側ではなくノド側に組まれたページ番号。ページ数には数えられるが、中扉や目次など、数字を印刷しないページ番号をいう。
角背 square back
上製本の背の形。背が角張っている。付き付け・溝付き・薄表紙の三種の仕立て方がある。付き付けは背と、ひらとの境に溝が無い。溝付きは表紙のひらと背の境に溝を作り表紙を開きやすくしたもの。薄表紙は表紙の芯に地券紙を用いて貼り加工しソフトな表紙にしたもの。
角底袋
底の部分が四角になった紙袋。デパートやスーパーの手提げ袋によく使われる。
角箱
板紙で作った角形の箱で、貼り箱と機械箱がある。三角、六角、八角、ひし形などを変形箱という。
額貼り filling in boards
表紙のひらに空押しを施してその中に表題などを貼り込むこと。表紙の裏側にクロスの折り返しと折り返しの間に、高低差をなくす為に地券紙などを貼ること。
角山
書籍の背にパッキングしてみみにを出した製本様式のこと。
掛け折り
和本の中身を折るとき、数枚に重ねたものを山形の台(折り鞍)にかけて、1枚ずつ摘み取って折ること。山かけ折りと同じ。
加除製本
専用のファイルにとじる中身を製本加工する。これを加除製本という。専用ファイルのバインダー金具に通すための穴あけ加工が必要。法律、通達、商品のモデルチェンジ、シリーズ商品の販売等により、本文の差し替えを必要とする本。
春日版
わが日本の古写本の一種。平安期の末期(10世紀)から室町時代の末期(16世紀)まで奈良の春日神社に奉納するために刊行した。版式、装丁の優れたものが多い。
数物製本 long run
同一様式の多量の製本。図書館製本のような角冊異装の製本に対比した言い方。
ガゼット袋
両脇に折り込みを入れ、底部分は平たい袋。茶袋とよんでいる。
型押し tooling
厚紙などに折り筋を入れることを等をいう。
片観音(かたかんのん) single gate folde
巻き折りの一種。三ページ大に小断ちした刷り紙の一方を小口寸法通りに決め、もう片方の長片を内側に巻くようにして折る。巻き折りの形になる。
型紙 paper stencil
模様を彫り抜いた厚紙。布帛にあてて模様を捺染するのに用いる。洋裁や手芸等で作ろうとするものの形を製図して切った紙。
硬背
タイトバックのこと。
片袖折り
三つ折りの一種。軽印刷製本によく用いられる。
片丁付け
和本の小口袋の片面だけに丁付けしたもの。
固め込み
便箋などの中身の上部に吸い取り紙のような異質の紙を差入れて固めること。
片面突き当て化粧
最大寸法、寸法統一、紙粉除去を目的とした化粧断ちの方法。
カタログ catalog
漢字では当て字で「型録」。商業印刷物の代表的なもの。
合本(がっぽん) marry
出版された書籍やざっしなどのを数冊とりまとめて1冊にする製本方法をいう。とじ仕様にぶっこ抜き綴じ、からめ綴じ、無線綴じなどがある。一般的には厚表紙が使われ諸製本仕立てとなる。
角 corner
本の小口側の天地が直角になっている部分。
角革 corner leather/corner
本製本の表紙の四つ隅に貼りつけられた三角形の革をいう。保護、装飾を目的とする。コーネル(corner)
角革表紙 half band
角革を付けた継ぎ表紙に多い。大型の豪華本仕立てや帳簿製本などに使われる。
角切り
隅切りのこと。
角布(かどぎれ)
和装本の背の上下の両端の隅を包む装飾を兼ねた小布。
角丸round corner
書籍の小口の角やトランプ等のカードの角を丸く仕上げること。
角丸表紙 round cornered case/case with round corner
角丸にした表紙。
角ミシン
印刷物の角を三角に切り取るように斜めに入れる切り取りミシンのこと。
(書籍の)カバー cover/dust cover/jacket/dust jacket/wrapper
書籍の表紙の上に掛けられる厚手の紙。その本のタイトルや絵柄を印刷した紙。透明ビニールなどのシートを用いる場合もある。
蒲鉾
書籍の外函の中に入れるカマボコ状のボール紙。丸背の本の小口の丸みを支えるために用いる。大型で束の厚い本はとくに必要な付属品。
紙 paper
植物繊維を水により分散させて糊料または樹脂等を加え、攪拌して漉きあげたもの。製法により、手漉き紙・機械漉き紙・加工紙に分かれ、製品によって和紙・洋紙・板紙に分けられる。また用途によって印刷用紙・筆記用紙・図画用紙・包装紙・薄葉紙等に分けられる。
印刷用紙一覧
紙加工仕上げ寸法 trimmed size of paper
紙の種類(書籍・雑誌用紙・証券・事務用品・図面用紙・便箋用紙等)・銘柄などによって決められた断裁寸法。わが日本にはA列・B列があり、それぞれが0から10番まである。製本した書籍などでは、中身の大きさを仕上げ寸法とする。仕上げ寸法の短辺と長辺の比は1:√2であり、これは正方形の一辺と対角線の比に等しい。一覧表
紙革
擬革紙のこと。
紙クロス paper cloth/cover material paper
紙クロスには非含浸紙・含浸紙・ビニールペーパークロスの3種がある。非含浸紙は艶のある独特な感触のクロス。クラフト紙・極薄紙をベースにして、顔料による染色塗装料を塗布し、エンボス加工をして仕上げた上製本の表し・パッケージ等に使われるほか、教科書の表紙・銀行通帳の表紙、各種パッケージ等に用いる化粧紙がある。含浸紙はクロスの強度を高めるために、コーティングする前にげんしのに強力な樹脂を沁み込ませて皮革調の型をエンボス加工する。ビニールペーパークロスはクラフトをベースにして、塩化ビニール・アクリル・ナイロン・ウレタンなど各種の合成樹脂に可塑剤や着色料を加えた塗料をコウティングした。摩擦や引き裂きに強く柔軟で艶がある。
紙の伸縮
空気中の湿度の変化によって生じる紙の寸法の変化。
紙の寸法
原紙寸法は、製本加工時の断ち落とし等のロスを見込んで、加工仕上寸法に比べやや大きめになっている。原紙寸法
紙の取り方
原紙からの紙の取り方の大原則は、規格判による相似形を適用することで無駄の無い合理的な紙の取り方が出切る。参照図
紙の流れ目
紗紙機の走っている方向。
紙ホッチキス(紙ホッチキス止め)
連続伝票の綴じ方の一つ。マージナルパンチ穴の中間部分を小さな刃で切り込んで、裏の方へ曲げて紙を止める方法。1列の場合と2列の場合がある。
カモイズ革 chamois leather
油脂鞣製革の一般的な物は、鹿革、羊革の床を油脂鞣製したものでカモイズ革という。
空押し blind tooled/blind emboss
金箔や色箔などで装飾しないで、凹版のかがみや文字・模様を押圧して仕上げる。
絡げ綴じ(釜綴じ・絡めとじ) kettle stitch
手綴じ法の一種。帳簿製本や特別頑丈な作りを求める製本に用いられる。
空膠
帳簿製本の背固めの方法。湯で薄く延ばした膠を、刷毛を用いて背のクサリの間に塗り込んで密着させること。
ガラ箔
真鍮の粉末で作った金の代用箔。
唐本仕立て
習字の手本に用いる。四つ目綴じの中の穴が狭くなっている。
仮製本 paperback/softback/softcover/softbound book
上製本に対して本格的な装丁をしない本。糸かがり・針金とじ・無線とじ・アジロとじした中身の本に、印刷した枚葉の表紙を付けてくるみ、三方断ちした本。
カレンダー calendar
壁掛けカレンダーは、日表(日めくり、週めくり)、月表(6枚もの、12枚ものが普通。それぞれ表紙も含めて7枚、13枚と数えられる)、年表(1枚)の三種に大別できる。ほかに卓上型(卓上カレンダー)もある。
瓦版
江戸時代の新聞。木版刷り。元和元年(1615)大阪城の落城の模様を絵図入りで報道したのが始めといわれる。
感圧複写紙
ノーカーボンのこと。
簡易上製
外観は上製本仕立てだが、たとえばアジロ製本のように、本製本では行うべき糸つずりをアジロ綴じで代用するなど、並製本の手法を多く取り入れた上製本風のもの。文芸書や大量に配本するものに多い。
簡易製本
仮製本と同意。
簡易包装/完全包装
完成品をクラフト紙で帯状にくるんで糊止めしたり、紐で括る程度の包装が簡易包装。ほかに帯びかけ包装、紐掛け包装、輪ゴム止め等がある。これらに対し内容物が完全に見えないように完全に包み込むのが完全包装である。キャラメル包装が代表的な完全包装。
巻数 number of volumes
書籍の全集等を構成する冊数。全なん巻という呼び方をしている。
完成本(出来本) finished book
製本作業が完全に終了した本のこと。
巻子本(かんすぼん) scroll
巻物のこと。
雁垂れ flap/gate folded cover
仮製本の包み仕立ての一種。包み表紙のうち、表紙の小口だけを中身より大きくしておき、その部分を内側に折り曲げた様式。
官庁綴じ
官庁の資料・書類などを綴じる方法の一種。背巻紙と一緒にとじ、さらに折り返して貼りつける独特な製本
観音折り gate fold
紙の両端を中側に折った物を二つ折りにして観音扉のようにする折り方。
カンバス canvas/duck
製本用クロスの一種。高級な綿織物のうち、特に太めの糸を用いてその生地を生かした織物。
雁皮紙 gampi paper
ガンピ(じんちょうげ科の落葉潅木)の靭皮(じんぴ)の繊維を原料として漉きあげた薄紙の高級和紙。阿波、伊豆、美濃などが有名な生産地である。
顔料 pigment
印刷インキ、塗料、紙、絵の具、ゴム、プラスティックなどに用いる着色料。小口マーブルの色付けに使われる。
顔料箔 pigment hoil
顔料と樹脂を練合わせてベースフィルムにコーティングした転写箔。
寒冷紗(かんれいしゃ) gausing strip/gauze/muslin/cheesecloth
60〜100番手の綿糸またはスフなどを粗く平織りし、固く糊付けした綿、またはスフ織物。本の背に貼って崩れを防ぐとともに、表紙と中身の接着を補強するために用いる。