濃色(こいろ)
「金箔」を参照
叩解(こうかい) beating
紙を紗造するための前処理過程。製紙用繊維を水とともに機械的に処理する。紙は叩解により強度・伸縮性・吸油度などが変化する。
豪華本・豪華版
用紙・印刷などに特別の注意を払い、贅沢な材料を使用して入念に製本した刊本。販売価格が特別に高い本でもある。最近の例ではイタリアの造幣局が1997年3月発行した「黄金の木」は本文60ページ、1枚3グラムの純金カード(縦142mm×横98mm)が30枚製本されている。2000部限定で、1部3150リラ(約235万円)。
高貴綴じ
和本仕立ての一種。美濃判以上の大判の和本に用いられる。大きな和本は背の角の部分がまくれ易いので、これの防止と装飾を兼ねて四つ目綴じの天地の角を2重に増して綴じる様式。
合紙(ごうし) lining board
2枚以上の紙を合わせること。印刷した紙を板紙と貼り合わせて厚みや強度をもたせる。絵本製本に合紙絵本がある。
甲州印伝
繊維が緻密で柔軟な皮革。主に財布や袋の素材として使われ、良質な羊革で作られる。書籍装丁用としてはインド南部の原産が良質とされている。甲州印伝は山梨県の特産品である。
高周波箔押し
ポリ塩化ビニールなどを高周波の電化内におくと誘電発熱作用により内部発熱を起す。これを利用して箔押しと高周波プレスを同じ金版で行うことで深く押込み、立体的な箔押しができる。美観に富み、耐磨耗性等も向上する。
腔背
ホローバックのこと。
高精細印刷
500線以上の線数を使った印刷のこと。きれいで鮮明な図柄が表現できる。
構成刷り
色校正または文字構成のこと。箔押しでは構成見本出しを指す。ゲラともいう。
合成紙 synthetic paper
合成樹脂の繊維を主体に天然パルプを一部加え、天然パルプと同様に紗造されて出来る。化学紙。水漏れしても耐えなければならない印刷物に使われる。
膠着剤
接着剤のこと。
高野版
古刊本の一つ。鎌倉時代以来、高野山で刊行された仏典類をいう。
コーデックス codex
聖書・古典等の写本。冊子型書籍の起源といわれ、シーザー(カエサル)が着想したとの説がある。ロウ板を皮でとじたもの、パピルスやパーチメントを二つ折りにして綴じたもの等がある。ラテン語では書板の意味。
コード thread
糸かがりに用いる糸。
ゴード革
山羊皮、モロッコ皮のこと。
コーナーカット corner cut
伝票やカード類の直角の角を切り落とすこと。
ゴールドサイズ gold size
金付けに用いる接着剤の一種。澱粉による薄糊にゼラチンを混合した填料。
コールドシール cold seal
接着剤を塗布した面は乾燥しているが、反応する接着剤の塗布面に接すると接着する。封筒の封緘用等に使われている。
小折り
紙折りの最終の折り。
古活字版
明治時代以降の印刷物と区別して古活字版と呼ばれる活字本がある。天正18年の少年遣欧使節団によってもたらせられた西洋式活版印刷術によるものと、文録2年朝鮮から移入された活版印刷術によるものまた、慶長8年以来江戸時代初期40年間に刊行された2種類も含む。
小切り
小断ちのこと。
刻印 die
箔押しの金版彫刻のこと。
小口 fore-edge/front
仕上げ断ちされた本の三方の切り口のこと。綴じ側と反対側の切り口のみを呼ぶ場合が多い。
小口色付け edge coloring
小口装飾の一種。小口三方に染料を塗ること。装飾を兼ねて汚れを防ぐことを目的にする。
小口印刷 edge printing
小口装飾の一種。本の小口にゴム凸版・パッド印刷などにより見出し等を印刷すること。辞書の小口面の見出しの五十音やアルファベットの印刷に用いられる。
小口折り表紙 flap/gate fold cover
仮製本仕様の一種。表紙をくるむ前に中身の小口のみを小断ちしておき、表紙の左右寸法を長めに木断ちしてくるむ。がんだれともいう。
小口切り front trim
本の仕上げ断裁で行う作業。背を除く三方向を平断裁で切るとき、はじめに小口を切るのが正しい手順。ついで天地切りする。三方断裁機では、小口を先に断裁するタイプと天地を先に断裁するタイプがある。
小口金 gilt edge
小口に金付けすること。
小口装飾 edge decoration
本の小口を様々な方法で装飾すること。
小口糊 edge pasting
口糊と同意。
小口枚数
完成本の表紙を除いた中身の枚数。
小口見出し thumb index
ツメ掛けを参照。
五山版(ござんばん)
わが日本の古版本の一つ。鎌倉時代の末期から室町時代後半の間に、鎌倉五山(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄明寺)、ついで京都五山(南山寺、天竜寺、建仁寺、東福寺、万福寺)の禅僧たちの手によって刊行された書籍の総称。
古紙 waste paper
製本加工中に発生する裁落、印刷のヤレ、一般の会社・事務所・工場・学校などで使い終わったり、捨てた様々な紙や印刷物。
腰 stiffness
紙の弾力性を示す言葉。
腰帯 book-band/girdle
帯紙のこと。
小断ち
大断ちのあと、さらに小さく断裁すること。
胡蝶綴じ
和本の粘帖(でっちょう)綴じの一種。紙の印刷面を内側に折った折丁を重ね、その折り目の外で残りの裏面に糊付けし、2枚ずつ開いて読めるようにした製本様式。開くと胡蝶が羽を広げている様子に似ていて、そのことが語源になった。
小鉤(こはぜ)
帙につける骨や象牙で作った掛け爪。こおぜともいう。
胡粉 paris white
小口染を艶消しに仕上げるための材料。貝殻を焼いて作る白粉。
駒 partition/feeder pocket/stack
製本所で言うひと駒は1単位、1区切りという意味。
小間紙版(こまかみばん)
規格外の厚紙の寸法。515mm×606mm。
コロタイプ
平版印刷の一種。写真製版で行う古い方法のオフセット印刷。