マージナルゾーン marginal zoon
凸版印刷・箔押しした画線の縁に生じるくまどり。版と紙の接する画線部分の外側にインキが押し出されるために生じる現象。
マージナルパンチ(マージナルパンチ穴)
連続伝票用紙は紙送りのために両側に2分の1インチ間隔で4mm孔があけられている。
マーブル marbled
書籍や帳簿などの小口面を墨流しや大理石の肌目の柄(紋様)などで装飾すること。帳簿では改竄防止のためにも行われる。模様により、くじゃく・トルコ・フランス・ドイツ・アメリカ・イタリア・雲などの名がある。墨流しとも言う。この作業をマーブルとり、マーブルつけという。
マーブル取り marbling
こんにゃく粉かフノリをゼリー状にした液を「バット(舟とも言う。浅い方形の水槽)」に満たして、牛胆を加えた絵の具を筆から垂らして浮遊させる。マーブル専用の櫛で8の字を描くように絵の具をゆっくりと流動させて模様を作る。液界面に軽く小口面を押し付けたり、紙をかぶせてしづかに模様を写し取る。水洗いしてゼリーを流し去ると描いた模様だけが小口面に残る。自然乾燥して完成。
マーブル紙(マーブルテープ)
マーブルどりした紙。マーブル模様を印刷した紙(テープ)もある。書籍・帳簿・伝票等の見返しや背巻きなどに使用する。サラサ紙ともいう。
マーブル巻き stripping
伝票・便箋・メモ帳等の背巻き。
枚葉紙(まいようし) sheet/flat sheet/flat
ひらばん(平判)にして巻いていない紙。1枚、2枚と数えることが出来る状態なので「枚葉」という。ロール紙を断裁して作る。枚葉紙を作る印刷機械は枚葉印刷機、またはひらだい(平台)ともいう。凸版・オフセット・グラビア・スクリーン等の各印刷方式がある。
マウント mount
絵や写真、保存するポジフィルムなどの台紙や枠。また、ポスターや写真などの台紙に貼りつけて固定すること。書籍の背に筋状に盛り上がったバンド。
前小口 fore-edge/front
仕上げ断ちした本の綴じ目と反対の切り口。単に小口という。
前付け front matter
書物の本文より前に付け加えた部分。扉・口絵・献辞・序文・凡例・目次など。
前貼り
貼りこみ。折丁の若いページの側に貼りこむこと。
巻き折り parallel fold
紙折り。回し折りしないで、長手の方向に二つ折りし、さらに同じ方向に2回以上折って折丁すること。平行折りともいう。商業印刷物(カタログ・パンフレット等)や雑誌、横罫のある手帳や極薄葉紙の製本等に多用される。経本折り・観音折りは巻き折りによる特徴的な紙折り。
巻きぐせ
紙を巻いたときにつくクセ。
巻き取り紙 web/web paper/roll paper
巻き取りしたロールになった紙。輪転印刷機(ウェブ)にセットして印刷する。枚葉紙に対していう。
巻き箔
長尺の巻き取りになった箔。巻き取り箔、ロール箔ともいう。
巻き表紙 
くるみ表紙のこと。
巻き見返し stripped endpaper/reinforced endpaper
巻頭・巻末の折丁に二つ折りした見返しを貼り込み、布テープで背巻きする見返しの作り方。@二つ折りした見返しの背に和紙などを用いて背巻きして巻頭と巻末のそれぞれの折丁を貼りこむ。A巻頭と巻末のそれぞれの折丁に二つ折りした見返しを貼り込み、その上から布や和紙などを背巻きする。@Aとも以後は貼り見返しと同じ方法で仕上げる。そのまま本文一折、最終折を糸綴じする。
巻き物 scroll
図書の最も古い形態の一つ。@書画などを横に長く表装した絵巻物(軸装)。A書写・印刷した紙を横長につなぎ、末尾に巻き軸を付け、巻頭にも軸を付けてその中央部に紐をつける。巻をおさめるときに紐で締め結ぶようにした。当初は百万塔陀羅尼のお経(巻子本)のように軸が無く、横長の紙を巻くだけのものであったらしい。
枕 guard
本文台紙に別刷りした絵画等を額貼りした場合は折り込み図表の多い場合は、背の部分の束厚を小口と等しくするため、ノドぎわに10mm程度の厚紙をマクラに貼り込む。アルバム・切手帳・スクラップブック・建築図面などの製本に行われる。
柾紙(まさかみ)
繊維の長い丈夫な紙。「地まさ紙」ともいう。
桝型本(ますかたほん)
正方形または正方形に近い形の本。横が縦の長さの4分の3以上のもの。角形本ともいう。幼児用絵本には、さらに三方をカーブのある曲線に打ち抜き、本は四角いものという伝統的イメージにとらわれない奇妙奇天烈なものもある。
窓貼り window
封筒に内容物を封入しても宛名が見えるように封筒に窓をつくること。セロハン紙やアセテートなどの透明なフィルムなどを内面に部分的に貼るか、窓の箇所にラミネートして透明にする。
豆本 miniature book
きわめて小型の本で、手のひらに入るくらいのもの。以前は美濃紙の八つ切りを標準としていた。芥子本(けしほん)ともいう。量産しているものではCDや化粧品等の添付する解説書、保険等の約款、児童誌の付録等、中とじ多丁製本がある。世界最小の豆本は1.4mm×1.4mm、20ページの「蟻の本」。凸版印刷(株)が昭和55年に製作した工芸品である。
丸折り
山折りと同意。
完革(まるかわ) perfect skin
なめし革をへぎ革にせず、表皮の吟をつけたまま一枚の革として加工したもの。
丸背 round back
中身の背に丸みをつける加工法の一種。目的は本の形が崩れない、本の開きを良くする、中身が小口側にせり出す「逆バッケ」を防ぐためなど。
丸ちつ(丸帙)
帙の仕立て様式の一つ。
完表紙(まるひょうし) full bond/full cover
一枚の表装材料を使って芯紙(板紙)に貼って仕立てた表紙。貼りの種類に総革・総布クロス・総紙クロス・総布地・印刷表紙がある。まる装丁ともいう。
丸縁
三方とも化粧断ちしていない状態。
丸み出し back rounding
台数の多い厚い糸かがり本は、背に丸みをつけないで平らにすると糸が本の背中で一直線に並び、背と小口のツカ寸法が極端にかわり、いびつな形になってしまう。背を丸くすることによって背中と小口のツカを同じに近づけることができる。見開きも良くなり、厚い本としての体裁も丸背の方がなじめる。
回し五つ切り
全紙から四六判・B判を五つ切り出す全紙断ちの方法。
真中貼り
宣伝用のサンプル品を刷本に貼ること。欧米では一般に行われている。