虫入本(むしいりほん)
和装本が紙魚(しみ)のためにところどころ食い破られたこと。和装本はほとんどが袋とじされているので、紙の間に和紙を挿入して修理するこれを紙入れという。一枚貼りのときは裏打ちする。修理の糊には、薄めた昇汞水(しょうこうすい)を入れて糊の腐敗やシミの発生を防ぐ。
無字本
白紙を製本したメモ帳、スケッチブック等のこと。罫線が印刷されているだけのノート(学習帳等)、ポケットコンピューター用の伝票に印刷のまったくの白紙にミシンを入れるだけの物もあり、こういう物も無字本といえるかもしれない。
無色カーボン
感圧カーボン・ノーカーボン・ノンカーボンのこと。
毟り stripping
打ち抜き機に掛けられた後の厚紙の不用部分を取り除く作業。
無線とじ perfect binding/adhesive binding
針金や糸等の綴じ材料を用いずに、接着剤により折丁・ぺラ帳等の背をすべて一体に接合し、表紙も中本の背に塗布された接着剤の効果で中本と接合される製本方式。
無双帙(むそうちつ)
標準的な帙の仕立て方。上蓋・中蓋・底の三つの部分が溝で接合されている。「半袖」は中蓋が無双帙の半分の大きさ。「鏡帙(かがみちつ)」は中蓋が白紙になっている。
無双表紙
一枚の表装材料を貼って仕立てた表紙。完(まる)表紙ともいう。広義には、仮製本や雑誌などのくるみ表紙などもその範疇に入る。「おかしわ」ともいう。